【塚原小太郎バイオグラフィ】
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1952年、東京生まれ
父─作曲家、母─チェリストという音楽一家に育ち、幼少よりクラシックに親しむ。
指揮を小沢征爾の師、斎藤秀雄氏に、作曲を池之内友次郎、三善晃、野田輝行両氏に、ピアノを安川加寿子、高野耀子両女史等に、管弦楽法とオーケストラに使われるほとんどの楽器の奏法に関するアドバイスを父塚原晢夫より手ほどきをうける。東京芸大附属高校卒業後、一時音楽から完全に離れが、その後、オスカー・ピーターソンを聴きジャズの世界に飛び込む。以後は一貫してジャズピアニストとして活動。
ハイファイセットなど数多くのアーティストのツアーやレコーディングに参加、数え切れないほどの名盤を残し、現在も精力的にオリジナルソングを中心にレコーディングワークを展開中。塚原と競演したいというJAZZミュージシャンは後を絶たないが、本人は至ってストイックで自分のスタイルを崩さないため、そのチャンスに恵まれたミュージシャンは幸運である。一部のマニア間では幻のJAZZピアニストとささやかれ過去の作品がオークションで高額取り引きされるほどである。
エロール・ガーナーの「コンサートバイザシー」のプロデューサーであり、モンタレイジャズフェスティバルの創始者であるジミー・ライオンズ氏に認められ、同フェスティバルに彼の任期が終わるまで6度出演。アルバム「M&M」では日本人ピアニストとして初のミルト・ジャクソンとのレコーディングを行う。 また「Jazz Party」ではレイ・ブラウン、ジェイク・ハナとレコーディング。
バディー・デフランコとのパリでのデュオや、スコット・ハミルトン、ジョン・クレイトン他、アメリカのミュージシャンとの共演や交流も多く、海外での活躍も目覚しい。アメリカで最も辛口のジャズ評論家といわれた故レナード・フェザー氏による絶賛の記事がL.A.Timesに載り、また、同氏の著による 「The Biographical Encyclopedia of Jazz」に掲載された他、ビル・マイナー氏による「Jazz Journeys to Japan」にも掲載される。
リーダーアルバムは「ライトオン」、「ハルシネーション」、「ナチュラルライフ」、「ココ」、「くるみ割り人形」など11作。共演者、または別 テイクとして参加しているアルバムは「ジミースミスアンドフレンズ」、「Jazz plays Standards」など30作以上。
増田一朗プロデュースCD「Ko-Ko」はステレオ誌の評で10点満点獲得。最新作「くるみ割り人形」は同ステレオ誌録音評でジャズ部門最高点獲得。 オーケストラと共演した「ラプソディー・イン・ブルー」が完全なるクラシックとジャズの融合と評価され、それ以降クラシックとジャズの融合に執念を燃やす。今回『チャイコフスキー作曲くるみ割り人形がいくつかのスタンダードナンバーの基になっていた』という世紀の大発見を発表する。
演奏スタイルは、楽しくがモットー。スイングし、繊細且つ曲に対する大胆なアプローチ、メロディーを大切に良く歌うピアニストとして定評。
2008年海に囲まれた神奈川県横須賀市長沢に長年の夢であった自らのピアノ・ラウンジ「JAZZ & CLASSIC QuarterTone」をオープンし現在に至る。